PHSサービスの開始当初から約13年契約していたWILLCOMの解約手続きを進めています。
サービス開始当初は、通話可能なエリアが狭くて困ることがありましたが、年を重ねる事に通話エリアが広がり、現在では困ることは皆無でした。
また、サービス当初からメールが使えたり、定額料金でパソコンのモデムとして使えることは、とても魅力的で携帯電話を越えた存在でした。固定電話と同等に通話の品質が高く、相手の声が聞き取りやすい事も大きな魅力でした。
当時のPHSユーザーは、アンチ携帯電話の仲間意識が強かったように思います。私の周りでも携帯電話からPHSに乗り換える人は、良い物は良いと言える個性的な人が多かったように思います。
こんな良いとこばかりのPHSをなぜ解約することにしたのか?
一つだけ致命的な不満が解消されませんでした。それはデータ通信のスピードです。PHS音声端末で使えるデータ通信のスピードは、サービス当初の32Kbpsから4倍の128Kbpsまで速くなりました。しかし、世の中のインターネットで要求されるスピードはPHSの高速化以上のペースで速くなってしまいました。特に動画再生では最低でも1Mbpsのスピードが必要です。データ通信専用端末では8倍のスピードを実現していますが512Kbpsです。最近は接続する基地局によっては、新しいパケット効率化で8倍でも更にスピードがアップしたようですが、それでも1Mbpsの壁を越えることができてません。
インターネット接続環境をWILLCOMの端末でのみ実現していた私は、ニコニコ動画やYOUTUBEの動画を観ることができないことに対して不満を持つようになり、一時はフレッツ光の固定回線を契約したこともありました。
PHSだけの回線契約で家でも外でもデータ通信が出来て毎月の通信費を安くできるというメリットが無くなってしまったことは、解約を考えるきっかけとなりました。
そしてそれは、現在のアパートに引っ越した時に決定的になりました。
現在のアパートは、フレッツ光の契約ができない物件でした。1Mbps以上のスピードでインターネットに接続したいので、仕方なくイーモバイルの回線を契約して、スマートフォンのS21HTでインターネットに接続するようになりました。
S21HTを使うようになると、WILLCOM03を使う機会が皆無となり、WILLCOMとの契約は、回線維持のためだけにデータ通信miniのプランで回線停止にして、最低の基本料金でWILLCOM03の割賦料金の残額を払うという状態でした。回線を維持していたのは、10年以上も契約しているPHSサービスへの愛着と、次世代PHSのWILLCOM COREのサービスが開始されることに対する期待からでした。しかし、WILLCOM COREのサービスがスマートフォン端末で使えるようになるのはまだまだ先のようです。
WILLCOMの年間契約の更新が2月末だったので、年間契約の更新を止めて、この機会に解約することを決意しました。WILLCOM03の割賦料金の残額は1万円だったので、基本料金を払いつづける事を考えると、解約しても損はしないという判断です。
割賦料金を払い終えたWILLCOM03ですが、今後は文章の入力端末として利用しようと考えています。今、この文章はWILLCOM03を使って書いています。やはりフルキーボードによるキー入力は、非常に効率が高いです。
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