車に乗って出かけたのだが、運転中にどこからか猫の鳴き声のような音が聞こえる。
車のどこかが故障して、変な音を出しているのか?
時速60キロで走っても、信号待ちでも同じように聞こえるから、タイヤや駆動系からの音ではなさそう。もしかしてエンジンから?
気になっていたが、とりえあえず家から10キロくらい運転して、目的地の公園に着いた。
1時間ほど公園で犬を散歩させ、車に乗って帰ったのだが、運転中にまた音が聞こえ始めた。やはり猫の鳴き声に間違いない、車のどこかに猫が乗っている!
家に着いて、猫の捜索が始まった。
車内にはいない。車の周りやバンパーの裏側、車の下回りを見たけど猫なんて乗るスペースはない。ボンネットを開けてみたが、こんなに熱い場所だったらとっくに死んでいる。
車のエンジンを止めて停車していると猫の鳴き声も止まってしまうのだが、妻が猫の鳴き声を真似てみると、その鳴き声に応えるように車の左後ろ部分から猫の鳴き声が!
左後ろのタイヤハウスの中を覗き込むと、驚いたことに子猫がサスペンションアームの上に挟まるように乗っていた!
手で子猫を押してみたがアームの上から降りない、もしかして挟まって出られなくなっているのか?
ジャッキアップしてサスペンションを伸ばしてタイヤハウスの中の空間を広くし、手が入る余裕ができたので、子猫を掴んで引っ張り出した。子猫は無傷だった。どうやら怖くてサスペンションアームに必死にしがみついていたようだ。
もしかすると、今回の事件は、ものすごいことで、TV番組に投稿できるネタだったかもしれない。ビデオに撮影しておけば良かった。でも、子猫が怪我しているかもしれない状況だったので、そんな余裕は無かったよ、マジで!!
救出した子猫は、とても可愛いかったので、事件を知った近所の子供達が集まってきて、どこかに連れられて行ってしまった。
我が家には犬がいるし、うちじゃ飼えないからどうしようかと妻と話していた。すると、娘が帰ってきて、「子猫を飼ってくれる家を見つけたよ!」と言った。
娘は、友達と一緒に近所の家を訪ねて、子猫を飼ってくれる家を探し出したそうだ。エライぞ娘!
こうして事件は一件落着となった。
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